与えられた生

「余生」という言葉があります。その意味は、盛りの時期を過ぎた残りの生涯。残された人生という意味になります。仕事をバリバリしている間が人生の絶頂期で、定年を迎えて仕事を辞め、年金をもらうようになると、あとは「余りの人生」ということでしょうか。少し寂しい響きがあります。いのちの尊厳は、仕事をしているかどうかで決まるものではなく、生きてるだけで尊厳があると思います。「天上天下唯我独尊」生まれてすぐ七歩歩いたお釈迦様の言葉だと言われますが、「生まれたままで尊いいのち」という意味です。いのちは、私が作り出したものではありません。不思議なはたらきによりいただいたものです。なので「よせい」を漢字で書くならば、「与生」と書いて、感謝しながら生かせていただきたいものです。

文相寺 公式サイト

このサイトは、親鸞聖人を開祖とする浄土真宗本願寺派(西本願寺)の一般寺院である文相寺の公式ホームページです。

0コメント

  • 1000 / 1000