「地獄」といえば、昔から源信僧都(げんしんそうず:平安時代中期の僧侶)の『往生要集』の中に書かれているのが有名です。
そこには、娑婆世界で悪い行いをした人は、死後「地獄」に落ち、地獄の鬼に、臼ですりつぶされたり、切り刻まれたり、焼かれたり、釜で湯がかれたりするとありますので、つまり、とても恐ろしいところです。実際に地獄があるのかないのか、私にはわかりませんが、この娑婆世界で「悪いことをしないように」という抑止の意味で説かれたのかもしれません。
ところで、この娑婆世界で、臼ですりつぶしたり、切り刻んだり、焼いたり、湯がいたりするのは、私たち人間ですね。ということは、娑婆世界の鬼は「私」ということになりますね。「鬼は~うち!?」
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