「門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」これは、一休禅師の有名な歌ですね。アニメのいっきゅうさんはとんちで有名でしたが、実際の一休さんは、捻くれた破戒僧というイメージです。ただ、仏様の教えの視点から見ると、捻くれているどころか、真理をつく言葉にドキッとさせられます。
新年を迎え、「あけましておめでとうございます」とご挨拶をするのが通常です。しかし新年を迎えるということは、歳を重ねるということですね。歳を重ねるということは、老いていくということです。
最近、寺の裏の墓地にある桑の木やアジサイの葉がたくさん落ちます。落ち葉を邪魔と思えば木を伐りたくなるかもしれませんが、落ち葉の美しさを感じると、思いは感謝に代わります。老いから目を背けることなく、老いも含めて新年を「めでたい」と言えると素晴らしいと思います。
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