4月ごろから10月にかけて、墓地の草が勢いよく生えてきます。墓地の参拝者に気持ちよくお参りしていただくためにも、草抜き、剪定・芝刈りは住職の勤めだと思っていますが、なかなか行き届かなくて申し訳なく思っています。
共同墓地の方は、年間数回シルバー人材派遣の方にお願いしていますが、本堂の裏は、私が暇なときに少しずつ掃除するのですが、名前も知らない草のいのちを奪っていることには、少しだけ心を痛めます。また、草の下にアリの巣があると、巣を壊されたアリ達が大騒ぎです。時に人に害を及ぼすわけでもないのに、申し訳なく思います。
「一切の有情は世々生々の父母兄弟なり」『歎異抄』の中に紹介された親鸞聖人のお言葉です。「有情」とは、生きとし生けるものという意味ですが、植物も動物も人間もすべて繋がって生きているのです。わかっているつもりですが、墓地の草をほっとけない私は、毎日罪を作り続けています。
南無阿弥陀仏
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